琢磨賞 優秀 宮下一雄先生

Topics 2006.11.30 11:04:11

行政書士の仕事と私 =身近な情報のアドバイザー=
旭川支部  宮下一雄

現在各業界を取り巻く環境は急激な社会の変化や国などによる財政の伸び更には民間投資など若干の明るさが見えてきましたが、景気は依然として低迷を続けておりなお予断はゆるされません。
 このような現状の中で我々行政書士の業務も減少が考えられ危機感を持っています。
 このことは今後電子化が進んでいく中でどのように変化していくか、行政側の電子申請とも合わせ、我々としても電子認証による電子定款など今後の対応を考える必要があると思います。
 行政書士の業務は他人の依頼を受け報酬を得て官公署に提出する書類その他権利義務又は事実証明に関する書類を作成すること、更に前項の書類作成について、その業務を行うことが他の法律で制限されているものについては、業務を行うことが出来ない、と規定しており行政書士は以前の代書人とほぼ業務内容を同じくするものです。
 また、行政書士は個性豊かなキャラクターで情報のアドバイザーとして、人間関係を大事に活躍の期待は大きく問題解決へお互いの信頼関係を大切にしています。
 私は、平成3年3月地方公務員を退職し、5月から行政書士として登録し仕事を行っていますが、業務内容は多く、しかも複雑で全体を知ることは、不可能であります。
 そのために一日も早く仕事を覚えるため、参考書を5冊ほど購入し、また先輩より黒表紙の厚い書籍、行政書士業務便覧、原稿実務六法など8冊を譲り受け事務所に備え付け、更に印刷機・ワープロ等事務用品を購入し、相談しやすいように配慮し、業務をスタートしました。
 顧客については人間関係が一番大切であることから、できるだけ団体、組織(町内会など)に参加し話し合える機会を作り行政書士の存在を親しみをもてるよう、身近なアドバイザーとなるよう努力しています。
 そのため業務についても専門的な分野としていくつか考え、毎年継続されるものとして、建設業関係、車庫証明の手続きを中心に先輩より指導を受け実施しました。
 特に建設業関係の書類の作成については、特別な場合を除き、一回で業務が終わることなく毎年決算報告(財務諸表)と5年毎に許可業種の更新の手続きが必要となっているためです。
 その他に許可後の届出があり、変更した場合(商号・会社所在地・資本金・役員・経営管理者・専任技術者)の業務があり、車庫証明の手続きについては、件数にもよりますが、事務補助者を置かなければ業務は出来ません。
 今考えれば、開業して予想しなかった問題として、協議離婚相談の依頼がきて、これには一番苦労しました。
 その後、長い間住んでいた土地を離れ平成8年12月、旭川市に転居し第2の人生として町づくりに参画しています。
 そのため、知り合いもないので仕事をするのに大変苦労をしていますが、知人等を通じて、人間関係を大切に現在に至っています。
 現在失業者が増えており、退職後一般の会社に就職することは困難でありますので行政書士の資格を取得したからこそ独立して仕事ができましたので現在大変助かっています。
 居住期間が短くとも、その町の良いところを考え、一年を通じてその四季の変化のすばらしさを念頭に将来への希望の持てる町へ発展することを期待し、現在微力ながら頑張っています。
 以上、行政書士の仕事とその現状について述べましたので身近な情報アドバイザーとして問題を解決し、お互いの信頼関係を作り上げるべく努力しています。

平成18年10月20日