会員の皆様に
コロナ感染者も多い中ではありますが本年11月18日(金)から20日(日)まで3日間の日程でADR中級研修会が札幌会場12名と帯広会場2名をインターネットのズームで繋ぎ開催されました。札幌会場には旭川・空知支部会員、帯広会場には釧路支部会員もご参加頂きました。
今回は初級研修受講者以外にも初めてこのADR研修会に参加される会員もおられ誰一人脱落される方もなく無事修了する事が出来ました。
中級は主にロールプレイ技法修得で模擬調停では当事者の主張を傾聴しながらも調停人の立ち位置を確保し問題点を炙り出し、尚且つ双方に提示して当事者の意見を集約する大変厳しい訓練を行う事になりました。
上手く調停が終わるグループも、決裂してしまうグループもあり2時間の経過が足りない場面もありました。(3日間合計4回のRP実施)
そんな中で参加者の会員の皆様には3日間とは言え『同じ釜の飯を食う』喩のように今後の行政書士業務での連携・協力なども芽生えておられたと存じます。
当センターでは、今後も法務省の動向を踏まえつつ行政書士将来業務に繋がる調停を目指し、会員のステータス向上を諮り、法務省への意見具申などでより「街の法律家」としての存在感を高める事を使命として参りますので会員各位には是非積極的に研修参加及びご支援をお願い申し上げます。
行政書士会北海道ADRセンター長 河上隆
<受講者の感想>
令和4年11月18日~11月20日と3日間にわたり、ADR調停人候補者養成研修・調停技能研修(中級編)を受講してきました。
今回私は初級を受けてからの中級でしたが、いきなり中級を受講することも可能です。本講座は、座学だけでなく3人一組(調停人・申込人・相手方)でロープレを行うため、調停人となった際、初めは緊張しますが、参加されている先生方がどんどん役になりきり、後半はヒートアップしてくるという、とても面白い講座となっております(終わった後には、心地良い達成感を味わえます)。※取り上げるテーマは「賃貸借のトラブル、外国人の学校・労働問題など・・・」。
役割を変えて数回のロープレを行うため、本講座をきっかけに先生方と繋がりを持つことができるので、開業したばかりの私としては、貴重な時間でした。
実際に調停人役を経験すると、当事者の話を「聴く」という技術がいかに難しく、奥深いものか考えさせられ、私自身不動産会社に勤務していることから、営業の際、「聴く」ということを、より意識するようになりました。
実際に調停人を経験された先生のお話を聴くこともでき、ADR調停人としての使命感、ADRの将来性を感じることができる大変有意義な3日間でした。
ぜひ皆さんも受講してみてはいかがでしょうか?