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2019.10.21 18:54:46
令和元年9月13日(金)13時~17時、教育文化会館にて「市民と裁判外紛争解決」をテーマとして、講師に京都大学大学院法学研究科の山田文教授をお招きし、行政書士北海道ADRセミナーが開催されました。
山田教授にADRは法による紛争の解決のための手続きとして、当事者の自主的な紛争解決の努力を尊重しつつ、公正かつ適正に実施され、さらに、専門的な知見を反映して紛争の実情に即した迅速な解決を図るものでなければならないなど、ADRの意義や特徴、ADRと裁判についてなど、ADRに関して様々なお話をしていただきました。
セミナーの後半では、運営委員がそれぞれ、調停人、申込人、相手方に扮して賃貸アパートの原状回復費用の支払いを求める模擬調停が行われました。模擬調停では本番さながらに話し合いが行われ、セミナーの参加者が進行の様子を真剣に見守る中、本件調停は無事に成立しました。
ADRセミナー2日目は翌日14日(土)10時~15時、札幌市資料館2階で開催され、山田教授による「ADR制度の展望-岐路に立つADR-」というテーマで講演が行われました。
現在、日本では経済が発達している国には珍しく、相談はたくさんあるにも関わらず、ADRも訴訟も件数は伸び悩んでいることや、ADRや訴訟に至る障害を除去し、取りこぼしのない紛争解決ができるように、司法サービスへの信頼を強化してくことが大切であることなどのお話をしていただきました。