平成27年新春業務セミナー&賀詞交歓会のご報告

Topics 2015.01.26 10:54:56

 平成27年1月23日 午後1時30分から午後3時まで、ホテル札幌ガーデンパレス2階「白鳥」において新春業務セミナーが開催されました。今年の新春業務セミナーは、北海道保健福祉部健康安全局からお二人の講師をお招きし「北海道の食の安全・安心を推進する制度について」とのテーマのもとに2部からなる貴重なお話をお聞きすることができました。

 第一部では、保険衛生担当局長の畠野郁子氏が「北海道の食品衛生について」とのタイトルで、食品安全基本法の目的や基本理念、食品衛生法の概要を解説してくださいました。

 畠野氏のお話によりますと、国が昨年5月に食品衛生法の基準を改正した背景には、HACCP(ハサップ)がFAO(国際連合食糧農業機関)及びWHO(世界保健機関)合同食品規格委員会によりガイドラインとして示され、国際標準として広く普及してきたことが関係しているとのことです。

 HACCP(ハサップ)とは、Hazard Analysis(危害要因の分析)をした上で、Critical Contorol Point(危害の発生防止につながる重要な工程)を継続的に監視・記録する新しい工程管理システムのことです。

 これまでは、最終出荷の前に健康面で危害となるものがないかを検査し、安全な食品のみが出荷されるという仕組みでしたが、HACCP(ハサップ)の導入により、 生産・製造・加工・流通する食品等についてあらゆる段階で監視の対象となるとのことです。 HACCPによる監視は、たとえば街のラーメン屋から夜のパブ・スナックに至るまですべての業種がその対象になるというわけですから、消費者である私たちは食品の安全性の向上をなお一層期待することができます。

 そして第二部は、同課・食品安全グループ主査の高橋和志氏が、「北海道食の安全・安心HACCP(ハサップ)について」というタイトルでお話をしてくださいました。

 消費者が食品に求めるものの第一位は、やはり「価格」ですが、次に求めるものは「安全」であると言われています。そして、安全な食品提供のためにHACCP(ハサップ)の導入が効果的であるようです。

 では、HACCPを取り入れると100%安全な食品を作ることができるのかと言いますと、ヒューマンエラーがある以上は100%の安全は不可能です。しかし、製造の最終製品の抜き取り検査で安全性を点検する従来方式と比較すると、あらゆる段階で監視を継続するHACCP方式ははるかに安全と言えるようです。

 事業者がHACCPに取り組むことにより、1,工程管理の充実により効率よく危害を未然に防止でき生産性が向上する。2,文書化により品質管理の透明性が向上する。3,従業員の食品安全への意識が向上する。4,取組み姿勢が評価され取引相手が広がる といったメリットがあります。
「もしスーパーでHACCPマークがある商品を見つけたら、ご購入をお願いいたします」との高橋氏の呼びかけで第2部の講演は終了しました。

 新春業務セミナーののち、午後3時30分より新春賀詞交歓会が開催されました。今年は、国会議員12名、道議会議員27名にご参加いただき、盛大に催されました。

 参加された皆さんは、名刺交換と挨拶、談笑を楽しんでおられたようです。こうして平成27年の新春賀詞交歓会も盛会のうちに終了しました。