みなさんは行政書士徽章(バッチ)をお持ちですよね。この徽章が何を表しているかご存知ですか。行政書士に限らず士業にはそれぞれ徽章があります。今回は主な士業の徽章を見て行きたいと思います。
まずは私たち行政書士の徽章。これは秋桜(コスモス)の花弁の中心に「行」の文字を配したものです。
コスモスの花言葉は調和と真心。社会調和を図り誠意をもって公正・誠実に職務を行うことを通じて国民と行政の橋渡しをし、国民の生活の向上と社会の繁栄進歩に貢献するという行政書士の使命を表しています。身が引き締まる思いがしますね。
次は弁護士の徽章です。これは16の向日葵の花弁のなかに天秤を配しています。 向日葵は正義と自由を、天秤は公平と平等を表しています。
司法書士は五三桐花です。五三桐花は家紋としても用いられています。
桐は昔から鳳凰の止まる木として神聖視されていたため、家紋や神紋として用いられ、五七桐花は菊花紋に準じる国章とされています。
身近なところでは現在の500円硬貨の表にも桐が使われていますよね。 このような桐が司法書士の徽章として用いられるようになった理由ははっきりしませんが司法書士は土地という国の重要な構成要素を業務の対象として扱うためその神聖さを表したからではないでしょうか。
税理士は日輪に桜を配しています。
この由来については残念ながら記されておりませんでした。税理士兼業の先生でご存じの方がいらっしゃいましたらご一報お願いします。
社会保険労務士は菊の花弁の中央にSRの文字を配しています。SRは社会保険労務士のイニシャルです。
弁理士とは報酬を得て業として特許等に関する業務を行うことができる者のことをいいます。弁理士は菊の花弁の中央に桐を配しています。菊は正義を、桐は国家繁栄を表しています。
土地家屋調査士は五三の桐の中央に「測」の文字を配しています。
司法書士と同じく土地を扱うからでしょうか、桐が使われています。「測」の文字は業務をそのまま表していてわかりやすいですね。
海事代理士です。行政書士や司法書士、社会保険労務士の海事版といえる海事代理士の徽章は金色の菊の花弁と中央に黒地に金色でラットが配されています。菊は法律を表しラットは海事を表しています。
最後に公認会計士の徽章です。
中心のC.P.Aとは Certified Public Accountantの略です。
日本で最難関の国家資格である公認会計士ですが、徽章を身に着けている方は少ないようです。
いくつかとりあげてみてきましたがいかがでしたか。
士業の徽章にはそれぞれの理想や理念があるようですね。
行政書士の徽章に表わされる「調和と真心」を心に留めて業務にあたり、
街の法律家として活躍してください。